やっていけクソデッキ

クソデッキをたくさん作って、本物のデッキを見つけ出すデュエマブログ。

ダムド天門ロージアダンテのすべて(またはCS参戦記)

 こんにちは、北白河です。今回はつい最近「本物」であることが判明したダムド天門ロージアダンテを使用してCSに出た時の話をします。以下だらだら。

 

 

 奈良県内で殿堂構築のCSが行われるのはクソ珍しく、特に環境に興味のない北白河も怖いもの見たさで出場を決意。当初はハンデス型ウェイボールレジスタンスを握る予定だったが、受けの弱さと環境を定義するトリガー《テック団の波壊Go!》が致命的に刺さることによりいかんともしがたいなーと思っていた折、一枚のカードを発見する。

 

無双の縛り 達閃 SR 光文明 (6)
クリーチャー:メタリカ 4500
ブロッカー
相手は、自身のターンに1体しかクリーチャーをバトルゾーンに出せない。
ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
 
パシフィック・スパーク SR 光文明 (3)
呪文
相手のクリーチャーをすべてタップする。

 

 《無双の縛り 達閃/パシフィック・スパーク》。バトルゾーンに出すことそのものを禁止するため、【ミッツァイル】【ガンバトラージョーカーズ】【赤単ブランド】など環境の主要な大量展開をピタっと止め、仮に殴られてもブロックからpigの全体タップでターンを返してくれる超高性能カード。

 これを雑に出したらなんかなんとかなるのでは?と思いとりあえず調達してから手持ちのデッキにぶち込めそうなやつをさがしたら出てきたのが、記事執筆以来ほとんど放置していた(《星門の精霊アケルナル/スターゲイズ・ゲート》だけはかなり早い段階で《導師の精霊龍 マホズン》と《アルカディア・スパーク》になってた)【ダムド天門ロージアダンテ】。おあつらえ向きにブロッカー持ちなので、トリガーで繰り出すことすら可能!つよい!

 そんなわけでトリガーと《達閃》とわからん殺しでワンチャンいけるのでは?という淡い期待のもと、前日にざっくり作成したリストがこちら。

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 3マナドロー8枚と踏み倒しトリガー8枚にダムド4という確定枠のベース20に、青白のコマンドドラゴンブロッカー8・ユーティリティの《音感の精霊龍 エメラルーダ》と追加トリガーの《アルカディア・スパーク》3ずつ、残り6枠にロージアダンテと少数投入の対策カード、というなんとも言えない感じに。

 対策カードそれぞれの採用意図としては、最強メタクリの《達閃》、詰め札の《ミラクルストップ》、重なった相手の《SSS級侵略 デッドダムド》や致命的なクリーチャーをどかすための《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》といった感じ。なお、この時点ではどうせ使い手の性能が低いんだから下手に小細工を弄するよりも一貫性を上げたほうがまだマシであるという事実に北白河はまだ気づいていない。あと自分で発掘したカードのくせに《新星!ベルナーレ》をこの時点では全く信用していなかったため今では考えられない2積み。

 

 少なくとも全員が全力で勝ちに向かうCSというフィールドで勝率5割を維持できれば最低限のデッキパワーが保持できているという理論により目標は3-3。いざ勝負。

 

1回戦:赤青覇道○

 2T《異端流し オニカマス》→3T《“必駆”蛮触礼亞》《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》→追加ターン《MANGANO-CASTLE!》と黄金ムーブで流れるように攻められるも、打点が消えもののため《ヘブンズ・ゲート》《アルカディア・スパーク》で凌ぐとわりとターンが帰ってきてしまう。

 《ドラゴンズ・サイン》→《真・龍覇ヘブンズロージア》から強引に《真聖教会 エンドレス・ヘブン》を設置し、チャンプブロックによるシールド追加でとにかく耐え切る姿勢。ラストバースト《パシフィック・スパーク》を絡めて《オニカマス》を落としたら、あとはダムドで盤面を空にしつつ《ミラクルストップ》《時の法皇 ミラダンテⅫ》で安全に勝利。

 想定してたアグロ対策が綺麗に決まった印象。そうそう、こういうのでいいんだよ。

 

2回戦:ハンデス青黒緑デッドダムド×

 開幕から《ウォズレックの審問》《ブレイン・タッチ》で手札を攻め立てられる。なんとか盤面揃えようとするも相手の場にはすでに2枚重ねの《SSS級天災 デッドダムド》。《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー》で盾送りにして減速を狙うも、ならばと相手は《サイバー・K・ウォズレック》でハンデス2連打。手札がすっからかんに。

 ハンデスのぶん受け弱めと踏んでドロースペルと盤面に残っていた打点で殴り切ろうとするもトリガー《改造治療院》で《ウォズレック》回収→次のターン出し直しから《改造治療院》《ブレイン・タッチ》で手札が完全に枯れ、最後は追加のダムドで《禁断機関 VV-8》の追加ターンを得ながら《本日のラッキーナンバー!》2連打で5と8を消されてそのまま死。マナには「こんにちは!僕は6から出る7!」と言わんばかりの《新星!ベルナーレ》が眠っていた。

 相手さんのデッキもプレイングもめちゃくちゃ淀みなく綺麗で、順当に完敗。やはりな!天門はハンデスに弱い!

 

3回戦:青魔導具×

 お互いに初動パーツと《卍 新世壊 卍》が引けない立ち上がり。《卍ギ・ルーギリン卍》《凶鬼卍号 メラヴォルガル》が墓地に見えたあたりで「あれ?このデッキが《月下卍壊 ガ・リュミーズ》に対抗できるトリガー《新星!ベルナーレ》しかなくね?」と気付く。

 そうこうしている間に出てきた《卍 新世壊 卍》。《ミラクルストップ》で止めようとするもよく考えたら意味ねえな!テキスト読め!一瞬で4枚溜まって《ガ・リュミーズ》から出てくる《ギ・ルーギリン》と《メラヴォルガル》3。一応割れたシールドから《ヘブンズ・ゲート》経由で出た《達閃》が相手のうっかり《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》で死んでターンが帰ってくるのが確定するも、しっかり《H・コフーグ》でケアされて《ヘブンズロージア》《龍魂城閣 レッドゥル》ルートを封じられ負け。

 カードのテキストは読み得!あとなんとかして《新星!ベルナーレ》2枚トリガーさせたら青魔導具にはほぼ勝ち確という事実にもこの辺で気付く。強えなこのカード!なんだこれ!

 

4回戦:赤単ブランド○

 先手の相手が《凶戦士ブレイズ・クロー》→《ブレイズ・クロー》×2→《GIRIGIRI・チクタック》《”轟轟轟”ブランド》という殺人ムーブ。しかし最後のシールドから出てきた《ヘブンズ・ゲート》から《エメラルーダ》《マホズン》で《アルカディア・スパーク》埋める→強制アタックの《ブレイズ・クロー》を《マホズン》でブロック時《ヘブンズ・ゲート》→《時の秘術師 ミラクルスター》《マホズン》でターンが帰ってきて、なんか2枚くらいあった《デッドダムド》で相手の盤面が無に。そのまま殴り勝った。

 なんか開発側の想定しているアグロ対コントロールの図みたいだなあと思いながら勝利。トリガー強いの、マジで心に優しいな…あとこのへんで「アグロ相手には3Tに《コアクアンのおつかい》を埋めてでも《新星!ベルナーレ》の水マナ武装を達成しておいて踏み倒しトリガーから出して止める」という戦法を思い付く。これ思いついた人間、この地上で初めてだと思うんですよ。《新星!ベルナーレ》を使おうとする人間がいないから。

 

5回戦:ドキンダム型モルネク×

 ドルマゲじゃないのかーとか思いながらゆっくり手を進めてると、2T《メンデルスゾーン》から3T《龍装者 バルチュリス》素出しで頭に?が浮かんでる所に革命チェンジ《シン・ガイギンガ》。あれこのデッキでバトル以外で対処できる手段なくね?と思っている間に《超戦龍覇 モルトNEXT》が降臨し、一瞬遅れて駆け付ける《爆熱王DX バトガイ銀河》とさっき見た《バルチュリス》。《ヘブンズ・ゲート》が2枚めくれるも、手札にブロッカー持ちが二枚しかなくギリギリで生き残るも、返しのターンで特に何もできず《ボルシャック・ドギラゴン》素出しで両方落とされつつ死。なるほどなー!

 どうやら《赤単チェンジ》の動きも取り入れた相手さんのオリジナルチューンらしく、確かに3T《シン・ガイギンガ》は《デッドダムド》にも余裕で間に合うよなあと納得。強いカードしか使ってないのに面白いデッキ組めるのマジですごいと思う。

 

6回戦:モルネク○

 やや遅めの展開の相手に、こちらは《ドラゴンズ・サイン》から《ヘブンズロージア》で《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》を設置しつつブロッカーを展開。次のターンにさっきのブロッカーを《デッドダムド》にして盤面を取りながら《ヘブンズロージア》革命チェンジ《ミラダンテⅫ》でブレイクからまた《ドラゴンズ・サイン》《ヘブンズロージア》で《真聖教会 エンドレス・ヘブン》。2種のフォートレスでがっちり受けきる構え。

 しかしここで禁断爆発、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》が降臨していったん盤面が無に。3回除去する手段が現状特にないためとりあえず《新星!ベルナーレ》《達閃》を出して攻撃止めつつターンを返すとなぜか相手の動きがストップ。そうこうしているうちに《エメラルーダ》でシールドが増えて《真聖教会 エンドレス・ヘブン》が《真・天命王 ネバーエンド》に龍解し、もう絶対アンタップさせないモードに突入。ブロックの必要がなくなりそのまま殴り勝ち。相手の手札には《達閃》で完全に止まっていた《蒼き団長 ドギラゴン剣》の姿が。あぶねえ。

 タイプの違うモルネクと2戦し、同じモルネクにもいろいろあるなあという無の感想を抱いたりした。とはいえ、いわゆる安定構築ならばこちらにクリティカルに刺さるカードがほとんどなく、展開の阻害もそれほどないため意外と善戦できることが判明したのは収穫だった。

 

3-3。クソデッキが、最低限「本物」のデッキになった瞬間だった。

 

CS予選終了直後、突発サブイベント開催決定。この時点でデッキ自体の一貫性を高めるため少数投入枠を《達閃》1枚を残して全抜きし、ここまでで最強カードであることが判明した《新星!ベルナーレ》をはじめとするトリガーに変更。パイロットの性能が低いのをトリガーでごまかせば勝てるという算段でいざ鎌倉。

 

一回戦:6軸ガチロボ○

 《達閃》出したらすべてが終わった。勝ち。

二回戦:ロージアダンテ○

 相手の《ケンザン・チャージャー》で《ヘブンズロージア》がめくれ、ロージア意識しなくてよくなったのでドカドカ殴る。勝ち。

準決勝:ユニバースデスザーク×

 ここで対戦相手がそもそも最初に「ダムド天門」というアイデアをくれたべっぷさん。この世で天門ダムドの強さと対処法を最も知る男に勝てるはずもなく(あと相手が盾を殴らないので5ターン目までマグロになりつつ)、ライブラリアウトまでの耐えゲーに失敗してユニバースが空を舞った。負け。

 

 というわけで、以下デッキ解説。

 

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《コアクアンのおつかい》《審絆の鎮り 新蓮/ジャスティス・シェイパー》各4

 絶対に引きたい初動ドロー。アンリコ指数(カード一枚で即座に三枚引けるカードのコストを指す。少ないほど強い)3は伊達じゃなく、この8枚のおかげでデッキが成り立っているといっても過言ではない。ダムドはまあ見えてればどこにいてもいいのでほとんど相互互換。一応ごくまれにNEO進化で速攻打点にすることがあるので覚えておくこと。

 

・《音感の精霊龍 エメラルーダ》3

 ユーティリティ。トリガーの強いこのデッキではおおむね暴発と仕込みを同時にこなすばかりか、ブロッカーでドラゴンなので踏み倒しトリガーから出てさらにトリガーを仕込んでいくという鬼ムーブすらこなす。ターンが回ってきたら雑に革命チェンジして使い回していけ。本当は4枚積みたいけど《達閃》を使いたくて泣く泣く削った。一貫性を重視するなら入れ替えてもぜんぜんいいと思う。

 

《ドラゴンズ・サイン》《ヘブンズ・ゲート》各4

 踏み倒しトリガー。どっちかにしか対応してないカードが3枚しかないのでひとまとめ。速攻にはおおむねこれを踏ませて手札から解決策を出すゲームになる。むろん手打ちしても超強い。《マホズン》で能動的に踏み倒すことがあるので、踏み倒し先とセットでどっちか1枚は握っときたい。トリガーとしての動きが基本だけど《ドラゴンズ・サイン》が2枚あったらロージアダンテハッピーセットに使いましょう。4枚コンボの価値はある。

 

《無双の縛り 達閃/パシフィック・スパーク》1

 環境を変える極悪メタ生命体。クリーチャー展開を行うあらゆるデッキにブッ刺さり、ラスト・バーストで確実にターンを奪い返す。呪文を手打ちしても雑に除去の的を作れていたれりつくせり。本当はもっと積みたいけど枠がなさ過ぎて1枚。増やすなら《ベルナーレ》《マホズン》《アルカディア・スパーク》あたりから削ると思う。《ミラクルスター》のcipで「3」として回収できるので、革命チェンジでぐるぐるしながら再利用すると相手が吐くのでお試しあれ。

 

《真・龍覇 ヘブンズロージア》1

 可能性の獣。存在そのものが《ミラダンテⅫ》とコンボしているため、特に説明不要。ほとんどの場合選択肢は《レッドゥル》《ヘブンズ・ヘブン》《エンドレス・ヘブン》のどれかになると思う。革命チェンジを狙うなら《レッドゥル》、ビート相手なら《エンドレス・ヘブン》、展開重視するなら《ヘブンズ・ヘブン》がおすすめ(テキスト読んだだけ)。

 

《新星!ベルナーレ》4

 ブロッカー。コスト7以下ドラゴン。水コマンド。トリガー。即時的防御効果。この世で唯一これら全てを併せ持つ最強カード。このデッキに入るためにデザインされたとしか思えない。速攻相手に踏み倒しトリガーからマナ武装3入りでこれを出すために、3ターン目ドロースペルを諦めてまで水文明絡みをマナに置くことすらある。もちろんマナ武装5を達成した中盤以降は素でトリガーしてもにっこり。当然4枚投入。

 プリン効果が「次の自分のターンのはじめまで」なので、環境ツートップの【デッドダムド】と【水魔導具】が搭載する追加ターンに非常に強い。特に【水魔導具】の《ガ・リュミーズ》からの《メラヴォルガル》祭りに対して2体出せるとなんとほぼ勝ちが確定してしまう。環境へのソリューションかよ。10000枚買え。

 

《時の秘術師 ミラクルスター》3

 アド取りの翁。水コマンドにしてコスト7以下ドラゴン。cipでの呪文回収でおおむね「3」「5」「6」が手札に装填される。しかも革命チェンジで出せば後で踏み倒しトリガーから出したいやつらをさらに手札に装填可能。2枚でぐるぐるすれば宇宙すら見えてくる。ちなみにこの動きができると《ミラクルストップ》が最強カードになるので、環境を見てピン差しすることもありそう。即時的防御効果はブロッカー以外ないので3枚。

 

《導師の精霊龍 マホズン》3

 展開の鬼。こいつも水コマンドにしてコスト7以下ドラゴン。攻撃/ブロック時にドローしつつ手札から《アルカディア・スパーク》以外の呪文ならなんでも踏み倒すため、ビートされてる途中で相手のターンに踏み倒せたときに相手に攻撃中止か踏み倒しかの理不尽な二択を迫れる。殴っては《デッドダムド》に侵略しながら踏み倒し呪文でブロッカーを確保しつつ盤面をめちゃくちゃにする動きまで可能な、このデッキの逆転請負人。手札が少ない序盤に出てもあまりおいしくないので3枚。

 

・《時の法皇 ミラダンテⅫ》1

 詰め札兼ハッピーセットの片割れ。《終末の時計 クロック》を無視しながら3打点で殴れるのが魅力。このデッキで殴る生物はおおむねWブレイカー持ちのため、殴る回数が単純に一回減るのはうれしいね。呪文はまあ、その。踏み倒し非対応なのだけは注意。殿堂なので1枚。

 

・《SSS級侵略 デッドダムド》4

 コンセプト。これのおかげで天門の苦手分野だった盤面処理が一気に楽になった。デッキとシールド以外ならどこにいてもいいので、安心してドロースペルで墓地に落とそう。貴重な青マナ源でもあるため、《ベルナーレ》のためにマナに置くことも。例によってミラーマッチは地獄。つらみ。コンセプトなので4枚。

 

・《アルカディア・スパーク》4

 ビートへの殺意。あと貴重なトリガー除去。【バイク】や【赤単ブランド】【覇道】などの赤絡みのビートを点でも面でも返せるすごいやつ。手札に来たときはおおむねマナに行くのが仕事だが、たまに8マナキャストから総攻撃パターンがあるので侮れない。ビート相手に絶対勝ちたいため4枚。

 

 

以上メインデッキ。超次元はほぼ固定なので割愛。以下は枠がカツカツながら投入が検討できるカードたち。

 

・《ミラクルストップ》

 《ミラダンテⅫ》と合わせて使う詰め札。なんだけど、呪文がキーパーツのコンボを1ターン止められるので環境によってはマジでありだと思う。前述の通り《ミラクルスター》で回収しまくるプランが強い。

 

・《煌龍 サッヴァーク》

 除去兼除去耐性配布。特に捻りなく強く、横に立ってる水コマンドが攻撃する前に死ぬのを防いでくれる。カード指定除去であることと盾が増えるのもおいしい。が、《ヘブンズ・ゲート》と《デッドダムド》への侵略が不可な点がひっかかる。結果的に絶対積みたいのに積めない。なんでこのゲームデッキ40枚なんだ。

 

・《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》

 除去兼延命。《サッヴァーク》との差異点として、積み上がった相手の《デッドダムド》をまとめて除去できるのと《ヘブンズ・ゲート》対応、延命トリガーであることなどがある。ちなみに【デ・スザーク】とか相手にするときにクリーチャー面でドルスザクを除去しながら《ミラクルスター》で回収しまくって暇なときに呪文面で両者の盾を減らすと相手があっさりライブラリアウトして死ぬことがある。

 

・《百族の長 プチョヘンザ》

 ビックリドッキリメカ兼全体除去兼ロックパーツ。タップイン強要はやはり強く、出たら勝ちのゲームも多々ある。ファイナル革命での除去も雑に強い。盤面空にして1ターンだけ相手止めてあとは《デッドダムド》で継続的に除去、というムーブも見えるのが売り。難点は色。

 

  回し方。

 最初の2ターンはとりあえず手札に来た白青の多色カードを置いていく。この際後述の理由でできれば《新星!ベルナーレ》は手札に残しておきたい。どうしても手札にない場合はデッキネタバレになるが《デッドダムド》でも可。

 3ターン目には基本的にドロー呪文を唱えて手札を補充するが、相手が速攻だったときに限り青マナを置き《新星!ベルナーレ》のマナ武装3達成を優先。踏み倒しトリガーと同時に手札に来るケースもあるので侮れない。4ターン目もドロー呪文があればドロー、なければチャージだけして返す。

 5ターン目はあれば《ドラゴンズ・サイン》で《ヘブンズロージア》を出して《レッドゥル》による革命チェンジ・《ヘブンズ・ヘブン》《エンドレス・ヘブン》展開のどちらかを行う。揃ってないか相手が殴るデッキなら《エメラルーダ》で暴発チャレンジとトリガーセットを行うのを優先すること。除去がなさそうな相手なら、次のターンの《デッドダムド》侵略を見越して《ドラゴンズ・サイン》を切って適当な青コマンドを出しても構わない。

 6ターン目からは流れで《ヘブンズ・ゲート》なりブロッカー素出しなりしてやっていく。相手に盤面ができてきたら適宜《デッドダムド》に侵略すること。あまりないが《アルカディア・スパーク》素撃ちが必要になりそうなら8マナまで伸ばす。そうでないなら6か7で止める。

 殴る目安は《ミラダンテⅫ》込みで致死打点が見えた時か、盤面だけで致死打点+1体くらい揃ってから。基本的にこちらの攻撃はSSTを除けばおおむねスパーク系か《クロック》でしか止まらないので、雑に殴っても大丈夫。相手の虎の子の《テック団の波壊Go!》すら《デーモン・ハンド》にランクダウン。

 

 速攻相手にはトリガーを踏ませて展開してから盤面を処理しきることでかなりなんとかなるため好相性。というよりもクリーチャーで盾を割ってくるデッキ全般にある程度の耐性がある。盾から踏み倒しとブロッカーが出てきて、それが全部《デッドダムド》になるし。

 逆にハンデスが多いデッキとシールドブレイクの絡まないコンボデッキ、あとコマンドの盤面定着を許さないガチガチのコントロールには不利。こういうデッキのために対策カードを積みたいんだけど、積むとビートに弱くなるジレンマ。

 前述の通り【青魔導具】は《ベルナーレ》を絡めたカウンターがゲームの全てになる。備えよう。

 

 ぶっちゃけベースが【ロージアダンテ】なので、《デッドダムド》がなくても一定のデッキパワーが保証されている。盤面の取りやすさと《ベルナーレ》、あとわからん殺しがこのデッキの全てなので、【ロージアダンテ】のパーツがある方はぜひ一枚50円で《ベルナーレ》を4枚買って組んでみてほしい。それでは、次の記事で。